ブラックリストには何をすると登録される?

信用情報機関にいわゆるブラック情報として登録されてしまうと、かなりの期間金融機関からキャッシングの利用を制限されてしまう可能性があります。それではどういった基準でブラック情報として登録されるのでしょうか?

1. 信用情報機関の仕組み

信用情報機関の仕組みを簡単に説明します。佐藤さんが消費者金融会社Aにキャッシングの申し込み50万円に行きました。審査の結果佐藤さんは30万円キャッシングの契約をする事ができました。その後お金が必要になって更に30万円のキャッシングをB社から行いました。その後佐藤さんは順調に支払をしていましたが、勤務先が変わった事もあって、途中で返済が厳しくなって数日間延滞を繰り返すようになりました。そして2社とも延滞が1ヶ月になった所で、自己破産の手続きを行いAB社とも借り入れ残高を0円にしました。

この佐藤さんのキャッシングの履歴は全て信用情報機関に登録されます。佐藤さんがA社に50万円のキャッシングの申し込みに行った所から始まり、結果的に30万円の契約となった事。B社からの借り入れを行った事、延滞が1ヶ月となった事、そして最終的に自己破産の手続きを行った事。これらは信用情報機関の情報として、一定期間登録される事になるのです。

もう少し端的に話すと、キャッシング履歴とは申し込みをした金額、契約した金額、最終的にどうして完済したのかを含めてた返済状況等が信用情報機関に登録されるという事です。因みに信用情報機関に登録される情報にはブラックという項目はありません。どの金融機関がみても貸せないと判断するような情報の事をブラック情報と呼ぶのです。

2. ブラック情報とは

以上、佐藤さんのキャッシングの一連の取引履歴の中で、一般的にブラック情報と呼ばれるものは自己破産手続を行った事です。その前に延滞を繰り返したり延滞が1ヶ月というのがあります。これは延滞情報として上がりますが、ブラック情報ではありません。この延滞の事実において、今後佐藤さんに融資する金融機関は少ないかもしれませんが存在するものと思われます。延滞しながらでも返済しているからです。延滞情報も2ヶ月や3ヶ月となるとブラック情報となり得ますが、1ヶ月程度ではブラックとは言えないと思われます。

自己破産を含む債務整理等を行ったという事実は、間違いなくブラック情報となります。延滞情報と決定的に違うのは、最終的に借金を完済したかしていないかです。債務整理をしたり、延滞が続いた為に金融機関が償却をしたりした時は、債務者は融資金を完済していないので、金融機関側は最終的に損失を被ります。この時の取引の事を一般的に金融事故、いわゆるブラック情報と呼ぶのです。因みに少し専門的な言葉ですが、保証会社からの代位弁済を受けた場合も最終的にはブラック情報となります。

3. 信用情報とは

繰り返しますが、信用情報機関に登録される個人の信用情報にはブラックという様な項目はありません。只個人の金融の履歴を単純に記載しているだけなのです。勿論融資禁止等の項目もありません。金融機関の審査担当者がこの信用情報機関に登録されている項目を見て、融資するかしないか判断する道具にすぎないのです。そして過去に融資した金融機関に、何らかの損害を与えている様な情報をブラック情報と呼ぶのです。

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